無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

テレビ朝日が「キリトル(切り取る)TV」という名前の番組を放映している。同番組の公式Twitterアカウント(@kiritoruTV)の説明によると「世の中のある一部分だけに注目してみると、今まで知らなかった発見と感動が浮かび上がってくる!」(すなわち、虫の目)ということだ。

しかし、番組名だけを聞くと、「メディアは事件の一部を切り取って報道する」風刺画が想起される。

思い起こせば、東海テレビ放送の自社キャンペーンCMのなかに「記者には言わせたいセリフがあった」というコピーがあった。

「編集」という言葉とメディアは不可分であるが、編集、すなわちストーリー化・解釈に、人あるいは集団の意思が込められていることに改めて気づかされる。

(そして、マスコミの失敗を考えれば、編集に携わる人が増えることによって編集の失敗を防げるものではないことが分かる。)

編集は、あらゆる知性が実施している行為である。マスコミの「編集」行為について考えると、マスコミは、編集の行為者の一つでしかない。

初出:
Facebook 2017/ 8/12
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2017年 7月16日、新システム「メジャー前のWikipedia項目」の公開を開始しました。

  メジャー前のWikipedia項目 --- あまり知られていないWikipedia項目をどんどん紹介

あまり知られていない Wikipedia の項目を自動的に紹介します。

これによって、

 ・閲覧いただいている方、 及び
 ・シェアを通じて ひいてはネット全体

の認識を拡げることが狙いです。

技術的には、「はてなブックマーク」で、1ユーザーからしかブックマークされていない Wikipedia 項目を、予め抽出し(全部で およそ 20万件ありますが、情報取得にかかる時間の都合から 4万件余りを取得して運用)、現在時刻に合わせて表示しています。

(表示の仕組みは、従来からある「青空朗読会」 と同じです。)

初出:
Facebook 2017/ 7/16
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という tweet をし、人類進歩のワンシーン のなかに埋め込んだのですが、その時に探し出せなかった 遠藤 諭 氏の記事が見つかりました(スキャンしたPDFがあった)。

主旨は合っているのですが、「PCは賢者のディスプレイ」とは、どこにも書いてありませんでした。申し訳ありません。

遠藤 諭 : 神は雲の中にあらわれる 第83回 VAIOとPCと〝愚民化装置〟―― 4スクリーンの本当の意味. 週刊アスキー, 2014/7/29号, p.134 (2014/ 7/15 発行・発売).

3年後には Android や Chromebook 、Workspaces みたいなバーチャルPCだろうという意見もある。それでも、人と同期するようにハイパフォーマンスに使える道具(今のところPC)は絶対に必要だと思う。

...

スマホ、タブレットには、誰でもダラダラと使うだけになる〝愚民化装置〟の側面があるとすると、世界を〝プロアクティブ〟(率先して) に動かす人たちは実のところPCを使っている。

...

4スクリーン時代の2階層構造

スマホ、タブレット、テレビ、PCをして昨今“4スクリーン”時代と呼ぶ。“プロアクテイブ”に情報やコンテンツを生み出せるPCがあって、もともと“パッシブ”(受動的)なテレビとの間にタブレット、スマホという新端末が加わったという構造。このふたつの新端末はソーシャルメディアを情報の醸成装置として成立させ、メディアや社会を大きく変貌させようとしているのは確かだ。しかし、情報の流れをヒエラルキー的にとらえると個の発信力は限定的でもっぱら消費的な“愚民化装置”といいたくなる部分がある。

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物の生産を体験した人は特に、あらゆる作られた物から、それの生産に携わった他者・事への関心(好奇心)が生起させられる。

これがその人の他者とのやりとりを変え、それが積み重なって、ボトムアップに社会全体が変わる。

 * * *

高須 正和 : メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 Kindle版 (株式会社インプレスR&D, 2016) No.388/3910.

「Make: Magazine」編集長マーク・フラウエンフェルダー氏の「メイカームーブメントで世界はどう変わりますか?」という質問に対する回答の一部:

実際に手を動かして関わってみることで、かつて無縁だったものに親しみが生まれ、まるで仲間が作ったもののように思えるようになる。こうした経験を積むことで、作り手に対する感謝や尊敬の念を持てるようになるだろう。

メイカー[:製造業企業のことではなく、物を生産する個人のこと]になる喜びの一つは、その視点を手に入れられる所にあると、私は考えている。それにより、自分の行動や人生の質が変わってくる。自らの手で何かを作ろうとした際、最初は失敗することも多いが、成功や失敗を通じて自分と世界とのつながりが増えていく。自分自身の姿勢が変わっていくことで、家族とのやりとり、コミュニティとのやりとり、そして社会全体が変わっていく。

(インタビュー全文は、「Makeすることで世界は変わる」~「Make」編集長が語るMakerムーブメント - @IT)

ムスビと「ものづくり」 | TAKAGI-1の科学・技術的日々

あらゆる物、特に工業製品において顕著であるが、空間的・時間的に結ぶことにより、産(む)すばれるのである。物は、空間・時間を、時に同じく、時に違えた、たくさんの人と自然・自然法則の手を経て産み出されているのだ。

この思想によれば、物は、ムスビの物語をもつメディアである。


「王の知性」が「民の知性」を制御できないように、 「好奇心 、多分ね」

コンテンツを漁るのではなく、キュレーション。...

タコツボではなく、セレンディプティ。...

管理される前に、手を拡げよ。...

...
「私は情報の並列化の果てに個を取り戻すためのひとつの可能性を見つけたわ。」...「 好奇心 、多分ね。」( 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX. 第26話)

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情報社会は、個人間の情報の偏りを生んだ。

大手メディアは、万人が持っている知識を前提に記事を書くため、知っている人には、たいへん遅れた記事になる。

(さらに、記者は、個々の分野に精通しておらず、また完成した記事を情報源に確認することがないので、記事にはなんらかの誤りがよくある。)

その結果、大手メディアの報道だけでは、世の中の知的レベルの低下を感じ、不安になる。

そうかといって、個人的な活動ならともかく、企業活動の当事者(:報道対象の会社の社員)が、メディアの記事の(大同小異の)「小異」部分の訂正を明らさまに配信することは、難しい。

そこで、テーマについてよく知っている第三者の情報発信が、社会の役に立つ。

大手メディアではない第三者の詳しい人の情報発信が、情報社会において、テーマの業界と世界の知性を安心化させる。

第三者であるから、社会(という広がり)のなかでの持ちつ持たれつの関係である。この関係に、予め気づくことは、難しい。この関係を時々思い起こさせ、意識に定着させる仕組みが必要である。

初出:
Facebook 2017/ 5/28
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