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知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

ハイテク技術が学べる図書館 | FUTURUS(フトゥールス)

「知的アミューズメント」という考え方もあるが、図書館は生産の場であることも思い出して欲しい。

現行の書籍の図書館でも、ビジネス図書館では特にそうであるし、政策や(公共、に限らないが)課題解決策の生産の場として図書館があること、に思いを馳せて欲しい。

また、18世紀のフランスの「百科全書」では、技術が大きく扱われた。市民の武器として技術が重要であったからだ。技術を広める場としての図書館は、「百科全書」の考え方を受け継いでいる。

初出:
Facebook 2017/ 3/ 3
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2016年11月、神奈川県海老名市の、海老名市立中央図書館を訪れましたので、感想を書きます。

同館は、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と図書館流通センターが共同で運営しています:

まず、館内(書店部分、カフェ部分を含む)には、様々な年齢の利用者が大勢いて、しっかりと機能していることが分かりました。

● 本がそこに現に存在することがもたらす心理的影響

海老名市立中央図書館は、蔦屋書店と公共図書館が一体になった複合体です。

館内の検索端末の画面では「本を買う」と「本を借りる」が、並列に扱われています。リアル書店とリアル図書館の共同戦線に見えます。

ネットに対する、リアル書店・図書館の最大の長所は、本が現にそこに存在することです。それを活かすために、利用者の視野を本が占めるように、配置が工夫されています。

それによって、例えば、日本十進分類法に則った配置がされていないために、目的あるリアルでの検索性能は落ちているかもしれません。しかし、目的ある検索は、電子的に実施できます。

館内には、全国の地域フリーペーパーがあり、また明治期の全国地図の大判の本が置いてあります。

遠くの地域は大雑把に考えてしまいがちですが、フリーペーパーは遠くの地域に細かな暮らしがあることを認識させてくれます。

また、明治期の地図は、時間方向に意識を向かわせます。この世界が決してポッと出ではなく、綿々と続き築かれてきたことを認識させます。

関連:

「君の名は。」(2016)における、時間次元でのつながりとしての「結び」
―― 「君の名は。」(2016) 鑑賞メモ


● 公共図書館の多様性

前述のように、海老名市立中央図書館は、従来の公共図書館とは、別物です。

従来の公共図書館は、日本十進分類法に則っているため、一定の機能を備えていることが保証されていました。

海老名市立中央図書館は、日本十進分類法に則っておらず、従来の公共図書館と同じ機能があるかどうかは保証されていません。もしかしたら、とんでもない抜けがあるかもしれません。

しかし、公共図書館は、多様になり、民に多様な知的支援を実施するべきです。1963年の「中小レポート (中小都市における公共図書館の運営)」以来、公共図書館は、数を増やしてきました。

一定の機能を備えていることが保証されていなくても、図書館と図書館がネットワークを築くことによって、その弊害は、回避できると考えます。

(でも、焚書は、だめですよ。)


● ウェブサイト

海老名市立図書館のウェブサイトは、https://ebina.city-library.jp/library/ であり、海老名市ではなく、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がドメインを所有しています。

CCCが撤退したら、現在の海老名市立図書館のウェブサイトは、大部分が消失してしまうのでしょう。地域の記録が消失しないかが、心配です。
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図書館・文書館は
 知識を護り、
 言葉を護り、
 秩序を護り、
 民主主義を護る。

アルベルト・マングェル=著, 野中 邦子=訳 : 図書館 愛書家の楽園 (白水社, 2008) p.270.

パニッツィ[:大英博物館図書館主任司書。サー・アンソニー・パニッツィ Sir Anthony Panizzi (1797-1879)]は…何よりも、「書物が織りなす網」によって、イギリスの文化と政治の本質(アイデンティティ)を支えたいと願っていた。


知識を護る


巨人の肩に乗っている
巨人の正体

Spend it like you've got it

この当たり前のことを実現する/されることは、実はすごいことなのだ。
 
一切の文字文化が永遠に無くなる事がないといわれる蒙古の理想郷  
>書籍が伝わらないことは、過去においてはよくあった。


言葉を護る


編まれた言葉によって、言葉を定義できる。見知らぬ言語、時代により失われた(変遷した)言葉も定義できるのである。

蘭学事始 - Wikipedia (2016年1月28日 (木) 13:41 の版)

昭和時代には、『蘭学事始』に描かれた逸話は、菊池寛の小説「蘭学事始」(1921=大正10年)以後広く知られるようになる。なかんずく、「フルヘッヘンド」という単語の意味が分からず、用例を集めてみなで考えた結果、「うずたかい」という意味だと推測するにいたる経緯は、語学教育における、「安易に辞書をひかず意味を推測する」という教育とあいまって教育に用いられた。しかし1982年に酒井シヅが『ターヘルアナトミア』を原典から翻訳すると、この単語はその中にないことが分かり、報道もされた。片桐一男は、「verhevene」という「盛り上がった」という意味の単語がこれに該当するものだろうと指摘している[1]。

(杉田 玄白「蘭学事始」 | 無窮ナレッジ 電子書架)

秩序を護る




民主主義を護る


公共図書館の最大の役割はインフォームド・シチズンの育成と維持
公文書館なくして民主主義なし
一般の主体的・合理的行動のための情報収集
真理がわれらを自由にする
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