無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

Abstract: A benefit of a catalogue.

目録をつくると、忘れない。

目録をつくると、目録の対象とされたものは、自分の意思では自分を存在しないものにできない。

(目録がなければ、ひたすら目立たないことによって、自分を存在しないものにできる。)
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Abstract: How to make an intellectual comunity with about 5% of the population.

梅田氏のインタビューが導火線になり、話題になっている「バーチャル・アテネの学堂」の作り方(私案)を書きます。

「バーチャル・アテネの学堂」の作り方


「バーチャル・アテネの学堂」を望む個人は、以下の項目を実践してください。主語は、あなた「個人」です。

しばらくすると「バーチャル・アテネの学堂」ができあがるはずです。

● 個人は、個人において

以下の3項目を最大化する。

  • 知的生産 (A-1)(B-3)

  • 知的供給 ―― 行き先が不明でも知のリンクを生成する。 (A-2)(B-1)
  •  
  • 知的最終消費 ―― 行動する。 (A-3)(B-2)


● 個人は、小集団―― 部分「知のサプライネット」――において

その小集団と周囲との摩擦を取り除く。

  • 小集団の周囲に圧倒的多数の個人市民がいることを認識する。 (C-2)

  • 小集団では、構成員を目立たせる。(C-3)(C-4)(C-5)(C-6)(C-7)

  • 小集団の代謝と速度を意識する。(C-1)


● 個人は、「バーチャル・アテネの学堂」において

  • 常なる変化を受け入れる。(A-4)

  • 活動の参加障壁を低く抑える。 (D-1)

  • 正しくて性能が高い、知の選抜装置を確保する。 ――形式知、および知のメディアとしての人を、対象にする選抜装置 (D-2)

  • 知の選抜のための目録を充実させる。 (D-3)


「バーチャル・アテネの学堂」の構造


この「作り方」において前提としている「バーチャル・アテネの学堂」の構造を説明します。

  • 個人

  • 小集団――部分「知のサプライネット」――

    小集団は、個人の集合体です。

    小集団は、後述する「知のサプライネット」の部分として位置づけられます。

  • 「バーチャル・アテネの学堂」

    「知のサプライネット」全体と、網の目の間をうめる媒体からなります。

    「知のサプライネット」は、サプライチェーンから造語しました。

    デマンド(消費側)ではなく、サプライ(生産側)であることに主眼をおいています。また、チェーン(制限的)ではなく、ネットワーク(拡張的)であることに主眼をおいています。

    媒体は、図書館やGoogleなど最低限の機能として知の存在を記録する機能を有するものなどを指します。


「バーチャル・アテネの学堂」に関する経緯


岡田 有花 女史による梅田 望夫 氏へのインタビュー記事 (前編) / (後編) がブログ論壇に議論をまきおこしました。

その中で、海部 美知 女史が、「バーチャル・アテネの学堂」という表現を導きだしました。

この「作り方」の経緯


海部女史のブログ記事から引用: 梅田氏と「アテネの学堂」 - Tech Mom from Silicon Valley

>バーチャル・アテネの学堂が成立するためには、ネットというツールだけでは不十分で、背後に「にわかには役に立たないけれど、知識を共有して議論する過程はかけがえのないものである」という思想が必要で、そのためには参加者も、十分な数と質をもって必要だ


これを読んだとき、私は、自分がいま考えていることとの共通点の存在を感じました。自分がいま考えていることは、本記事の先頭にあげた『「バーチャル・アテネの学堂」の作り方』です。

違ったタイトルの文章にまとめる予定でしたが、ブログ論壇の風(かぜ)にあわせ、このような形で発表しました。

この「作り方」の根底にある思想は、以下の3つです。(なお、それぞれの文章は、以前に書いたものなので、現在では少し考えが変化しているものもあります。)


以上の思想のもとに書いてきた、以下の文章が、「作り方」のもとです。「作り方」の各項目に付した (A-1),(A-2),... は、文章の内容とのつながりを示します。

知のサプライネットの付加価値生産量を高める
 ・知的生産 (A-1)
 ・知的供給 (A-2)
 ・知的最終消費 (A-3)
 ・知的統制・知的推進 (A-4)

連携・主導・学習
 ・連携 (B-1)
 ・主導 (B-2)
 ・学習 (B-3)

集団の非効率
 ・組織が周囲の個人にとって邪魔になる (C-1)
 ・組織において、歪曲した解を導出する (C-2)
 ・組織では「声が小さい人」の意見が反映されにくくなる (C-3)
 ・アイデアは個人からしか生まれない (C-4)
 ・膨張により非効率が発生する (C-5)
 ・過度の集中により非効率が発生する (C-6)
 ・集団に複雑なことはできない (C-7)

知のサプライネットの媒体がもつべき機能
 ・情報を低コストで被アクセス可能にする機能 (D-1)
 ・選抜機能 (D-2)
 ・選抜のための目録機能 (目録のハイコンテクスト化) (D-3)
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