無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

日本の偉い人(肩書きがある人, 社会的地位がある人, エグゼクティブ)は、ネットで発言しない *。

ネットで発言してもらうためには、3つの思想からなるフレームワークを発言者と聞き手に広める必要がある。

それは、

 ● 間違えても良い
 ● 翻しても良い
 ● (その代わりに)過去に書いたことをアーカイブの形でできるだけオープンにしておく

である。

発想の元:

梅田 望夫 : シリコンバレー精神 ――グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫, 2006) p.301.

> いま私たちは、ネットの進化のおかげで、誰もがカジュアルに情報を発信できる「総表現社会」とでも言うべき時代を生きている。いったん発表した「判断や断定」でも、あとになって、その判断に誤りがあったことに気付いたり、状況が大きく変化したことを認識すれば、考えが変わったことをリアルタイムで発信していくことができる。過去に書いたことを隠蔽するのではなくアーカイブの形でできるだけオープンにしておき、それと同時に自らブログを持てば、道具立ては全て揃う。...

 ネット時代を生きるこれからの筆者とは、一冊の本に静的にまとめられたコンテンツだけで評価されるのではなく、そういう長期的な営みに対して評価されるべきものなのである。


* :
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (3/3) - ITmedia News

>素晴らしい能力の増幅器たるネットが、サブカルチャー領域以外ではほとんど使わない、“上の人”が隠れて表に出てこない、という日本の現実に対して残念だという思いはあります。そういうところは英語圏との違いがものすごく大きく、僕の目にはそこがクローズアップされて見えてしまうんです。

初引用 : アテネの学堂たんぶら(2010/ 1/17)
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電話業者が、タイルカーペット下の電話線配線を、メジャー(金属巻尺)をつかって実施していた。

メジャーの先端をタイルカーペット下に突っ込み、動かすこと (可制御) で、障害物の有無を調べる。障害物の位置はメジャーの目盛りを読めば分かる (可観測)。

障害物を除去した上で、メジャーの先端に電話線の先端をテープで付け、目的地まで電話線を渡す。

可制御・可観測が人間の能力を拡張するのだ。
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2009/8/9放送のYTV「たかじんの そこまで言って委員会」における、三宅久之氏の発言の旨

議論において「○○を知っているか?」というのは卑怯だ。知っているならば、自分から話せ。



関連:
岩田 宗之 : 議論のルールブック (新潮新書, 2007) p.120.

> 議論とは、「正しいことを得ようとする場」だと述べました。そして、正しいことを得るには、仮説を出し合い、それに対して反証を出し合うという手法が有効です。


岩田 宗之 : 議論のルールブック (新潮新書, 2007) p.121.

>「悔しかったら反論してみろ」ではなく、「お願いです。どうか反論してください」でなくてはなりません(...)。


岩田 宗之 : 議論のルールブック (新潮新書, 2007) pp.97-98.

>討論は、自分のためだけにするものではなく、むしろ観客のためにするものです。意見は討論の相手に言うものではありません。観客を意識しない討論は無意味です。

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適切な解答を導き出す、社会の仕組みとは、

社会規模における“情報のフローとストック”を ……(1)
  社会的な行動に変換する ……(2)
   社会的な仕組み ……(3)

である。

なお、(1)と(2)の間に不特定多数の個人が存在するかもしれない。

関連:
国家規模の情報のフローとストック [図書館情報学]
公共図書館の最大の役割はインフォームド・シチズンの育成と維持
ネット・図書館連合の誕生

知識を行動に変換するC4Iシステム

「アテネの学堂」の全体構想 #目的
>「アテネの学堂」の成立によって、社会が適切な解答を導き出す仕組みは改良されます。
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市民が豊かになることにより、文化の基盤は個人に依存するようになる *1。

個人の文化的発信力が弱ければ、はたから見ても文化は感じられず(全体)、また文化の基盤をもつ個人ともたない個人の間において文化的格差が発生する(一対一)。

豊かな個人からなる社会が文化的であるためには、個人の文化的発信力を強める必要がある。インターネットはこのための有為な手段になる。


*1:
市民が経済的に貧しい。公共的事業を営む企業(たとえば、鉄道会社)が相対的に豊かである。

その企業は、公共的な利用物(たとえば、駅)を文化的につくる。

市民は平等に文化的である。



市民が豊かになる。

公共的事業を営む企業が競争にさらされ、経営が厳しくなる ( 市民の目が肥える。市民個人を対象にする商品(たとえば、自家用車)が現れる )。

その企業は、公共的な利用対象を必要最小限につくる。

公共的な利用物が文化の基盤でなくなる。
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岩田 宗之 : 議論のルールブック (新潮新書, 2007) p.38.

> 反証可能性のない理論を前にすると、何も言えなくなってしまいます。こうなってしまうと、「どのような証拠を出せば信じてもらえるのか?」と相手に聞くしかありません。この問いに答えられないということは、その理論が間違っているかどうかを確かめることはできないということです。
 よい理論には、明確な反論ポイントがあります


岩田 宗之 : 議論のルールブック (新潮新書, 2007) p.56.

>反証可能性とは、実際に反証が存在することを意味するのではありません。...
反証可能性とは、「仮にこういうことが言えたとしたら、その理論は間違いだと主張できますね」という確認です。


※太字はブログ投稿者による。
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反証可能性がないなどの「納得できない」議論の締め方:

野崎 昭弘 : 詭弁論理学 (中公新書, 2007) p.116.

>あなたの考え方には、ついていけません
反論はこれで十分である。


岩田 宗之 : 議論のルールブック (新潮新書, 2007) pp.44-45.

>ある説の真偽を言うには、「正しい」「間違っている」の他にもう一つ、「正しいとも間違っているとも言えない」という段階があることを意識してください。

インチキ理論の問題は、正しいとも間違っているとも言えないことを正しいと言い切ってしまうところにあります。だから、それを提唱する本人に対して何かを言うなら、「間違っている」ではなく「まだ足りないところがある」と言うべきです。後者の主張なら、彼らは喜んで受け入れてさらに研究を続けようとするでしょう。研究したい人は勝手にさせておけばおけばいいではありませんか。


※太字はブログ投稿者による。
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モジュール思考にそもそも弱いのか、全インテグラル(垂直統合)思考からの脱却ができないのか、西洋がデカルト以来 分析思考の下地が醸成しているのか、日本人はモジュール設計とグランドデザインが苦手だ――役割分担ができていない。

指導者・意志決定者・設計者の不出来について嘆くのは容易い。

では、消費者はどうなのだろう。消費のモジュール設計とグランドデザインをうまくできているだろうか。例えば、アラカルトで会食を創造できるだろうか。
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OUP(Oxford University Press)の英語教材には人生のいくつかの段階でお世話になっている。

自国言語を国際的に普及させる * という戦略性と、それを実行するOUPの崇高さを、私は感じる。

 * 英国人が、世界中の人と自国言語で議論でき、世界中で自国言語による情報支援を受けられる――そのような世界をつくる。


なお、OUP は非常に大きな団体である。英語教材の全体に占める割合はそれほど大きくないのかもしれない。
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少数意見を見つけ、伸ばすヒントになるかも。

ITmedia News:音楽と人の“出会い系” 「monstar.fm」

>販売・流通コストが低く、ニッチな曲も品ぞろえできるはずの音楽配信であっても、楽曲を探し出すには、あらかじめミュージシャン名や楽曲名を知って検索する必要があり、結局はメジャーレーベルの有名な曲が有利だ。

 monstar.fmは、「キーワード」と「色」を媒介にして、多様なニーズに応える仕組みを提供しようと試みる。リスナーに楽曲を試聴してもらい、その印象をキーワードで書き入れ、楽曲の印象に合う色を選んでもらう。楽曲を探しているリスナーは、登録キーワードや色から気になるものを選び、見知らぬ楽曲に出会う。これならアーティスト名も楽曲名も不要。メジャー、マイナーは関係ない。

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はてなブックマークの「ブラウザのブックマーク形式」バックアップでは、ブックマーク追加時刻が time 形式で保存されている。

でも、

  ($sec, $min, $hour, $mday, $mon, $year, $wday, $yday, $isdst) = localtime($time);

をすると、 $hour が、

  追加時刻+8時間

になる。(24時間制で12時代にブックマークしているのに $hour=20 になる。)

何でだろう?
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 「その頭はただの飾りか」 ――イザーク・ジュール。「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」第35話「混沌の先に」

と言われないために。


鍛えられた頭脳を、以下の場面で活用しよう。

● 予測して、適切な選択肢を採用する。――現在の生産

● 予測して、自分が面倒を見なくてもうまくいくようにする。――直近未来の生産性向上

 関連:
 階層構造の記憶による予測
 >> 知能の高さは、現実世界のパターンを記憶し、予測する能力によって測定される。

巨人を育てる。――未来の生産性向上

 具体的には、以下を書いて、公開する。

 ・「なぜかの発見」・「抽象化された傾向」の記述
 
 ・「現実に沿った、具体性を残した傾向」の記述――技術者の書き物

 ・「思考の補助線」の記述 分類など
 


 発想の元:
 Twitter / TAKAGI-1: 自分の手から離れない問題は、小学生の勉強(中学受験勉強)で解ける。しかし、自分の手から離れる/手の届かない問題を解くには、大学レベルの知識と思考が要る――見知らぬ人が読む文章を書くこと。連続運転する機械を設計すること。直接には測れない量を知ること。
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在来メディア(特にテレビ)では多様な意見を掲載できない。よって、在来メディアに浸った社会の問題解決は、アンカリングが強い性質を持つ。

つまり、問題に対するある意見がいったん在来メディアに取り上げられると、社会が問題解決手段を採択するまでその意見が多数意見として君臨し続ける。

在来メディアが報じた意見に感化された市民が表われ、その市民を在来メディアが取り上げるというようにして、その意見は加速度的に多数意見として認識されていくのである。


対して、ネットメディアには梅田望夫氏が重視するように文字数の制限がない。よって、多様な意見を掲載することができる。

もちろん多数意見は一等地に掲載されるだろう。しかし、少数意見は重視されることがなくても、無視されることはない ( 少なくとも、少数意見の発信者が発信することにより、その意見が存在しないことにはできない )。ネットショップの特長「商品のロングテール」と同様に、「思考のロングテール」を実現される。

合理的な少数意見は、書き手・読み手にとって、誰もが知っているような多数意見に比べて魅力的である。

社会の問題解決に、ネットを活かすことによって、アンカリングを弱めることができる。


多様な意見を掲載できるネットの利点の裏返しが、「情報の氾濫」(玉石混交)である。

「情報の氾濫」を解決し、ネットの利点を活かす策として、

 (1) ランキングシステムによる、多数意見と少数意見を取り合わせた出力をする仕組みをもつこと。

 (2) 得られるすべての意見に目を通さなくてもいいのだという姿勢をユーザがもつこと。

が挙げられる。

(1)の仕組みは、例えば Google の検索結果 1ページ目と 6ページ目の結果をあわせて表示するような仕組みである。

(2)の姿勢を採ると、ユーザ個人では情報の不備が生じるが、社会では不備が生じないようにできる (多様な意見が掲載されているので)。なお、(2)の姿勢により、(1)のシステムの至らない点をカバーできる。


発想の元:
歌田 明弘 : 仮想報道 Vol.620 変化を促進する「技術革新ジャーナリズム」. 週刊アスキー, 2010/ 3/16号, pp.102-103.
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理由なく、疑問符で相手の発言に応えるのは、相手の発言内容の是非を論ずる以前の段階に自分がいるということである。
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猪瀬 直樹 : 国を変える力 (ダイヤモンド社, 2008) pp.27-28.

>日本には建設技術も土木技術も、世界一の技術がたくさんある。部分部分ではみんな世界一なのに、それを総合的にデザインしていくという、ソフトの力が足りないんだな。


【慶應義塾大学SFC ORF2009】 「日本企業はGoogleを使い倒すことで世界へ」、グーグル辻野社長 -INTERNET Watch

>國領氏は、「日本はスタンドアローンで成り立っていた技術ではよかったが、IT化が進み、世界と連携するエコシステムの中で生きる技術が弱いのではないか」と指摘する

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Webサイト・ブログは情報機関である。

梅棹 忠夫 : メディアとしての博物館 (平凡社, 1987) p.24.

>大量の情報を蓄積し、処理し、提供する情報機関としての博物館こそは、このような情報化の時代にもっとも適合した存在であるといえるでしょう。


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 あらゆる空間が人類の叡智に輝かしい歴史を刻み始めたのは、「インターネットを使えば、いかなる空間でも高度な思考を組み立てることができる」ようになった時


発想の元:

梅田 望夫 : シリコンバレー精神 ――グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫, 2006) p.58.

> シリコンバレーがコンピュータ産業に輝かしい歴史を刻み始めたのは、まさにこの時、つまり「マイクロプロセッサを使えば、ガレージでもコンピュータを組み立てることができる」ようになったこの時からだったのである。

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