無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

2013年10月24日、《知の活発な流通を活用した、集団及び社会における適切な解答を導き出す仕組み》に関する思索の、最新のまとまった文章として、「知的ネット社会の設計 2013年10月版」の公開を開始しました。

  知的ネット社会の設計 2013年10月版

本文章は、私の主張であり、知的ネット社会全体の設計を表現したものです。

インターネットの賢い使い方について模索されておられる方に、本文章は、まとまった考えを提供できます。なお、知的ネット社会の全体を表現した本文章は、インターネットユーザに知的ネット社会を意識していただき、その構成者としての認識をもってもらうという実用な使い方が可能な段階にあります。

ぜひぜひ、ご一読をお願いいたします。そして、貴殿が考える知的ネット社会を、ブログなり、SNSなりで、発表していただければ幸いです。


さて、本文章は、2009年1月1日公開の「大国高民論」(初版)以来、およそ5年での到達点です。

一連の思索のはじめは、本文章3章に記した「知的制高面」、即ち、知的制高面の人工的創造でした。これは寺本 熊市 陸軍中将(第四航空軍司令官。後に陸軍航空本部長)の思考を連結・発展させたものです。本文章は、過去の様々な人の思想が盛り込まれています。また、本文章を書く時期に、ちょうど貫 成人氏が著わした「哲学マップ」(ちくま新書)を読んでいたので、哲学者の様々な思想を参考にすることができました。

私は、それらの考えと自分の考えを、ブログなどに集積してきましたが、今回やっと、まとまった一連の文章にすることができました。同様の試みを2年前に実施しておりましたが、その際には失敗しました。今回、リベンジがなったのです。

したがって、本文章は、若い文章です。私は、本文章を決して最終版とは考えていません。


しかし、ひとつの基盤ができたことは確かです。私は、「アテネの学堂」から4年が経った。そして、これから (2013/ 6/18) に

今、知的ネット社会(「アテネの学堂」)に範囲・抽象度を限った活動ではなく、知的側面を強化した国民多数をもって大国を形成しようとする思想「大国高民論」(たいこくこうみんろん)から知的ネット社会の形成に至る思考を編んだ「我が国に制高面を」の次期改訂版を、私の活動の中心にしようと考えています。

と書きました。『「我が国に制高面を」の次期改訂版』が、本文章にあたります。私は、今後、本文章を中心として、知的ネット社会の顕かな(あきらかな)形成活動を実施します。


本文章をご活用下さい。知的ネット社会に関する意見の公開が盛んになり、知的ネット社会に関心がある人々が増え、連携の頻度・規模が大きくなることを希望します。そして、そのように仕掛けていきます。


ご意見は、本エントリーのコメント欄・トラックバック欄 または Twitter: @atene_gakudo へお願いします。
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2013年 8月16日に亡くなられました、「青空文庫」の世話人、富田倫生氏の追悼シンポジウム「青空文庫の夢:著作権と文化の未来」が、2013年 9月25日に東京會舘(東京都千代田区)において、催されました。


富田倫生氏追悼シンポジウムが開催 | カレントアウェアネス・ポータル

青空文庫の活動を将来にわたって支援するための基金として創設: 本の未来基金

青空文庫 作家別作品リスト:富田 倫生

富田氏の訃報に際して 2013/ 8/17 13:07
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2013年 8月16日に亡くなられました、「青空文庫」の世話人、富田倫生氏の追悼シンポジウム「青空文庫の夢:著作権と文化の未来」が、2013年 9月25日に東京會舘(東京都千代田区)において、催されました。

「青空文庫」富田倫生 追悼記念シンポジウム生中継 - 2013/09/25 15:30開始 - ニコニコ生放送

後半のパネルディスカッションのメモを記します。表現に不正確なところがあるかもしれません:

パネラー (敬称略):
大久保ゆう(青空文庫)
津田大介(司会、ジャーナリスト)
長尾真(前国立国会図書館長、元京都大学総長)
萩野正昭(ボイジャー代表取締役)
平田オリザ(劇作家・演出家)
福井健策(弁護士・日本大学芸術学部客員教授)


大久保ゆう氏:
本が自由であること。

平田オリザ氏:
遺族に、パッケージ・媒体を拒否される場合がある。

萩野正昭氏:
商品は見栄えが重要であり、見栄えは大きな仕組み(Apple等)に左右される。「青空文庫」は、テキストファイルとXTHMLによる提供であり、見栄えは悪い。しかし、大きな仕組みに左右されることがない。

長尾真氏:
著作権を、許諾権から報酬請求権にすべきだ。
   → 福井健策氏: 著作権法はベルヌ条約に紐つけられ、ベルヌ条約は WTO に紐つけられている(そのような大きな体系である)。

作品を長く残すには、利用されること。

福井健策氏:
TPP交渉において、著作権期間延長問題は、著作権期間延長を求める米国にとって最難関課題である。著作権期間延長がされるか、されないかは、五分五分であり、キャスティングボートを握っている国の一つは間違いなく日本だ。国内の議論によって、TPPに伴う著作権期間延長は防げる。

大久保ゆう氏:
富田氏に「ベルヌ条約をひっくり返してほしい」と言われたことがある。


関連:
新時代の著作権は報酬請求権に――ベルヌ条約をひっくり返すという遺志 -INTERNET Watch
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2013年 8月16日に亡くなられました、「青空文庫」の世話人、富田倫生氏の追悼シンポジウム「青空文庫の夢:著作権と文化の未来」が、2013年 9月25日に東京會舘(東京都千代田区)において、催されました。

「青空文庫」富田倫生 追悼記念シンポジウム生中継 - 2013/09/25 15:30開始 - ニコニコ生放送

前半の基調講演において紹介された重要テキストを記します:

芥川龍之介 後世

 時々私は廿年の後、或は五十年の後、或は更に百年の後、私の存在さへ知らない時代が来ると云ふ事を想像する。その時私の作品集は、堆[うづだか]い埃に埋もれて、神田あたりの古本屋の棚の隅に、空しく読者を待つてゐる事であらう。いや、事によつたらどこかの図書館に、たつた一冊残つた儘、無残な紙魚[しみ]の餌となつて、文字さへ読めないやうに破れ果てゝゐるかも知れない。しかし――
 私はしかしと思ふ。
 しかし誰かゞ偶然私の作品集を見つけ出して、その中の短い一篇を、或は其一篇の中の何行かを読むと云ふ事がないであらうか。更に虫の好い望みを云へば、その一篇なり何行かなりが、私の知らない未来の読者に、多少にもせよ美しい夢を見せるといふ事がないであらうか。
 私は知己を百代の後に待たうとしてゐるものではない。だから私はかう云ふ私の想像が、如何に私の信ずる所と矛盾してゐるかも承知してゐる。
 けれども私は猶想像する。落莫たる百代の後に当つて、私の作品集を手にすべき一人の読者のある事を。さうしてその読者の心の前へ、朧げなりとも浮び上る私の蜃気楼のある事を。


著作権法

第一条  この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。


そらもよう

2013年01月01日 春を待つ冬芽

開設当初、「青空文庫のファイルは自由に使ってください。」とだけ書いていた。オープンソースにも造詣の深い山形浩生さんから、そうした姿勢を「しょぼい」と批判された。このファイルを使って、何ができるか、何はゆるさないかを明確に定義し、表明しておかなければ、使う側は手を出しにくい。社会の資源としては、生かされないと。

...

今一度突きつけられた保護期間延長要求に対して、再び、私たちにできることはなんだろう。
声も上げよう。旗も立てよう。
だが、たよりなく、まどろこしくは感じられても、デジタルアーカイブでできることを積み上げ、たくさんの人とともにその成果に潤され、その意義を強く自覚することこそ、もっとも根底的な延長への批判たりうるのではないかと思う。
春の足音が聞こえる。
開きかけた冬芽を胸に、この道をなお、進みたい。(倫)



関連:
富田倫生氏が抱いた「藍より青い」青空文庫の夢 -INTERNET Watch
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文部科学省が作成したパンフレットに学ぶ、熟議を実施する際の順序:

「子ども熟議」のすすめ (2011/ 3)
「中学生熟議」のすすめ (2011/12)

(1) 身近な生活の諸問題から議題を設定する
(2) 見通しをもって話合いの計画を立てる
(3) 司会などの役割を分担する
(4) 自分の考え・意見をもつ
(5) 一人一人が意見を述べ合い、考えを深める
(6) 集団としての結論を導く
(7) 役割分担をして、よりよい生活づくりのために協同して実行する

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