無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

本文章は、「4つエンジンの日本にしよう――知性強靱社会の実現のために」第7章 に組み込まれています


4つエンジンの考え方では、産官学ではないものによる知性の発揮が明示的に捉えています。

その大本(おおもと)になるのは、個人の知性発揮です。これによって、社会の思考の多様性が増し、社会の知性は強靱になります。

さらにその知性の発揮は報われるべきです。知性の発揮に報い、知性の発揮が報われて、知性の発揮が循環すると、社会の知性は強靱になります *。

そのような知性強靱社会を実現すべきです。

要点は、上記したように以下の 2点です。すなわち、

 (1) 個人の知性発揮
 (2) 知性の発揮に報いること

です。

(1) 個人の知性発揮

知性を体得し、それを用いて判断をきちんとすることに関し、佐藤 優 氏は以下の技法を述べています(太字化はブログ記事著者による):

佐藤 優 : 知性とは何か (祥伝社新書, 2015) pp.264-265.

 反知性主義の罠にとらわれないようにするための処方箋は難しくない。知性を体得し、正しい事柄に対しては「然(しか)り」、間違えた事柄に対しては「否(いな)」という判断をきちんとすることだ。その場合の実践的な技法を、...三箇条にまとめておく。

 第一は、自らが置かれた社会的状況を、できる限り客観的にとらえ、それを言語化することだ。自分が考えていることをノート、PC、スマートフォンなどに記録する習慣を身につけよう。

 第二は、他人の気持ちになって考える訓練をすることである。

 第三は、LINE(ライン)などのSNSを用いた「話し言葉」的な思考ではなく、頭の中で自分の考えた事柄を吟味してから発信する「書き言葉」的思考を身につけることだ。重要な事柄に付いては、SNSを用いずに、PCで文を綴り、プリントアウトして、推敲した後で送付する習慣を身につけると「書き言葉」的思考力が向上する。

 このような知性を強化する作業を継続することによって、信頼、希望、愛など「目には見えないが、確実に存在する事柄」をつかむことができるようになれば、もはや反知性主義を恐れる必要はなくなる。

なお、「第二」において、他人の立場になって考えることが、他人への感情移入に陥ると、過度の恐れ・論理の見誤りを引き起こしやすいので、注意しなければなりません。

(2) 知性の発揮に報いること

すなわち、褒めることです。


* 発想の元:
NHK 放送90年ドラマ 経世済民の男「小林一三・後編」 (2015/ 9/12 放送)

努力はね、絶対に報われなきゃ、いけません。
...
報われる社会であることが必要なんじゃないかと。

報われるとうれしいでしょ。立場が変わったら、今度は報いようとするでしょう。

そういう循環を持つ社会は頼もしいことになると思うんです。

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文化は、制度と同じく、人間にとって境界条件である。

文化は、以下の 3層構造である:

〈文化「財」〉(=物・サービス・コンテンツ)
 ↑↓
 文化 (一つには、〈文化「財」〉の活用)
 ↑↓
 経済

市場経済では、

 ・生産
 ・消費
 ・生産における取捨選択
 ・消費における取捨選択

が加速される。その結果、文化と〈文化「財」〉が加速して生じる。

このとき、市場経済における成功は「力ある正義」であり、同時に、その成果は、〈文化「財」〉に固定される――揮発性の経済・文化に対して。

補足:
友達と知的面白いページを共有しよう において、人々の目に触れる機会を増やそうとしている知的コンテンツは、〈文化「財」〉にあたる。

・本記事は、Facebookへの 2015/ 9/19 の投稿 を発展させて書いた。

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...
・文化物 …… (4)

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