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知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

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ボイテルスバッハ・コンセンサス (1976年)

(1) 教師の意見が生徒の判断を圧倒してはならない。

(2) 学問と政治の世界において議論があることは、授業においても議論があることとして扱わなければならない。

(3) 生徒が自らの関心・利害に基づいて効果的に政治に参加できるよう、必要な能力の獲得が促されなければならない。

(1) は、“政治教育の先進国”ドイツが打ち立てた「3つの原則」 - Yahoo!ニュース より。
(2)(3)は、近藤 孝弘 : ドイツの政治教育における政治的中立性の考え方 (2011/ 7/25) より。

“政治教育の先進国”ドイツが打ち立てた「3つの原則」 - Yahoo!ニュース

“社会の不安解消”が第1項なら、第2項は言わば“教師の不安解消”のための原則だ。

...

第3項『自分の関心・利害に基づいた政治参加能力を獲得させる』とは、つまり「自分の頭で考え、自分の言葉で意見を言えるようにする」ことだと博士[: ボイテルスバッハ・コンセンサスの土台になった論文『政治の教師は、授業で自分の意見を言うことが許されるか?』(1976年)を執筆したシビル・ラインハード博士] は説明する。自分自身の興味を出発点にし、授業を通して自分の意見を発展させ、主張できるようにする。言わば民主主義の“根本”を身につけることが政治教育の命題だと宣言しているのだ。民主主義は人間が発明したシステム。それは教えなければ身につかないものに違いない。

...

選挙権年齢の引き下げに関して研究・提言を続ける西野偉彦氏(松下政経塾政経研究所 研究員/NPO法人Rights副代表理事)は、日本の政治教育はまだ試行錯誤の過程にあると指摘する。

「政治的問題を自分事として判断するトレーニングをしないまま投票に行くと、扇動的で分かりやすい“ワンフレーズ・ポリティクス”に若者の意識がなだれこむ危険性がある。政治への意識が“観客”から“当事者”へ変わると民主主義はステップアップする」

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2015年10月31日、「4つエンジンの日本にしよう――知性強靱社会の実現のために」の正式公開を開始しました。

  4つエンジンの日本にしよう――知性強靱社会の実現のために

先に2015年 8月 9日からドラフト版を公開し、随時更新をしておりましたが、この度、正式版になりました。

ドラフト版初期からの更新点


ドラフト版初期と正式版の間の、主な更新点は以下です:

(1) 端書きにしていた「日本を、3つエンジン(トリプル・エンジン)から、4つエンジン(クアッド・エンジン)へ」から始まる文章を、第0章として、文章に明示的に内包しました。

(2) 表題及び第0章に「知性強靱社会」・〈「社会の知性」「強靱」〉という言葉を入れました。言葉の選び方は、国土強靱化からの発想です。文章の導入部に、広く知られている国土強靱化に近い表現を加えて、お読みいただく方にとって、本論に達するまでの思考の道しるべにしています。

なお、同じく、表題及び第0章にある「4つエンジンの日本」・「日本を、3つエンジンから、4つエンジンへ」という言葉の選び方は、大阪市長・橋下 徹 氏の主張である“日本を東京と大阪のダブルエンジンにする”からの発想です。

(3) 文化に関する記述を入れました。

馬場 正尊, Open A, 木下 斉, 松本 理寿輝, 古田 秘馬 他 : PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた (学芸出版社, 2015) pp.55-56. 松本 理寿輝 氏による(太字は、引用元による。引用元ではさらに文字サイズが上げてある。):

 ちょうどその頃、ワタリウム美術館でやっていたレッジョ・エミリア市の「子どもたちの100の言葉展」(*3)(2001年)という展示を見に行きました。... 当時、安心安全を確保しながら、いろいろな人が保育に関われるしくみを模索している時期で、その展示を見て、つくるべきは「しくみ」ではなく「文化」なんだということに気づいたんです。

 レッジョ・エミリア市の人たちは「公益性」をとても信じています。自分たちの未来を自分たちでつくろうとする意思が感じられる。人生の豊かさとは何かということを常にみんなで哲学的に考えている。その答えは1人では見出せるものではありません。

仕組みと文化の両方の視点が必要だと考えます。

本文章を位置づけることができる文脈


本文章の大系は、第1章 知的ネット社会に関する大系に記したとおり、「大国高民」を源流としています。

しかし、第0章 緒言に示唆するように、国土強靱化の強靱化の対象を知性に展開する文脈にも、位置づけることができます。

加えて、一億総活躍社会の文脈にも、位置づけることができます。安倍政権では「一億総活躍社会」を少子高齢化対策の手段として考えているようですが、一億総活躍国民会議の民間議員である菊池桃子氏は、それよりも広い意味で捉えていらっしゃいます:

菊池桃子氏が名前に「ダメ出し」 1億総活躍国民会議初会合 「ソーシャル・インクルージョンと言い換えては?」 記者団とのやり取り詳報(1/4ページ) - 産経ニュース

 「はい。1億総活躍のその定義につきましては、ちょっとなかなかご理解いただいていない部分があると思いますので、私の方からは、1つの見方として、言い方として『ソーシャル・インクルージョン』という言葉を使うのはどうでしょうかと申し上げました。ご存じのとおり、ソーシャル・インクルージョンというのは、社会の中から排除する者をつくらない、全ての人々に活躍の機会があるという言葉でございまして、反対の言葉は、対義語は「ソーシャル・エクスクルージョン」になります」

菊池桃子氏が名前に「ダメ出し」 1億総活躍国民会議初会合 「ソーシャル・インクルージョンと言い換えては?」 記者団とのやり取り詳報(2/4ページ) - 産経ニュース

「今、排除されているであろうと思われる方々を全て見渡して救っていくことを、あらゆる視点から、今日各大臣がご参加いただきましたので、考えていただきたいと、そのように申し上げました」


菊池桃子氏がまたダメ出し 政府の国民会議で「企業、学校の採用基準の一斉見直しを」(1/2ページ) - 産経ニュース

 「今、総人口がすでに減っていることは皆さんもお気づきかと思いますが、その中で人材の活用という議論がございます。人材活用の中でも多様な人材を生かしていく社会のことを『ダイバーシティ』という言葉で解説することが多いと思いますが、ダイバーシティ人材、あらゆる人々がですね、やる気をなくしたり、前向きな意思をなくすような日本の慣習があるのではないかと話を致しました」

 「具体的には企業の採用資格や受験資格というところに心身共に健康な者、もしくは心身とも健全な者という一文がございます。これを見たときに病気を持った方々や障害を持った方々などがこの一文があるためにチャレンジすることを躊躇してしまう、あきらめてしまう現実がございます」


広い意味の「一億総活躍社会」(狭い意味の「一億総活躍社会」であっても、そうですが)の文脈にも、本文章を位置づけることができます。

4つエンジンの日本にしよう――知性強靱社会の実現のために 第6章 知的ネット社会の仕組み・文化 から引かれる 知的ネット社会の設計 2.知的ネット社会の性質

知的ネット社会は、あらゆる属性の、老若男女の知性を総活用するものである。

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