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知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

在来メディア(特にテレビ)では多様な意見を掲載できない。よって、在来メディアに浸った社会の問題解決は、アンカリングが強い性質を持つ。

つまり、問題に対するある意見がいったん在来メディアに取り上げられると、社会が問題解決手段を採択するまでその意見が多数意見として君臨し続ける。

在来メディアが報じた意見に感化された市民が表われ、その市民を在来メディアが取り上げるというようにして、その意見は加速度的に多数意見として認識されていくのである。


対して、ネットメディアには梅田望夫氏が重視するように文字数の制限がない。よって、多様な意見を掲載することができる。

もちろん多数意見は一等地に掲載されるだろう。しかし、少数意見は重視されることがなくても、無視されることはない ( 少なくとも、少数意見の発信者が発信することにより、その意見が存在しないことにはできない )。ネットショップの特長「商品のロングテール」と同様に、「思考のロングテール」を実現される。

合理的な少数意見は、書き手・読み手にとって、誰もが知っているような多数意見に比べて魅力的である。

社会の問題解決に、ネットを活かすことによって、アンカリングを弱めることができる。


多様な意見を掲載できるネットの利点の裏返しが、「情報の氾濫」(玉石混交)である。

「情報の氾濫」を解決し、ネットの利点を活かす策として、

 (1) ランキングシステムによる、多数意見と少数意見を取り合わせた出力をする仕組みをもつこと。

 (2) 得られるすべての意見に目を通さなくてもいいのだという姿勢をユーザがもつこと。

が挙げられる。

(1)の仕組みは、例えば Google の検索結果 1ページ目と 6ページ目の結果をあわせて表示するような仕組みである。

(2)の姿勢を採ると、ユーザ個人では情報の不備が生じるが、社会では不備が生じないようにできる (多様な意見が掲載されているので)。なお、(2)の姿勢により、(1)のシステムの至らない点をカバーできる。


発想の元:
歌田 明弘 : 仮想報道 Vol.620 変化を促進する「技術革新ジャーナリズム」. 週刊アスキー, 2010/ 3/16号, pp.102-103.
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言論を多彩にするための仕組み
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0410104.html#5

2010.03.22 10:29 URL | TAKAGI-1(管理) #cAPDhLHE [ 編集 ]












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