無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

瀧井 一博 (2011). 第1章 知の国制――伊藤博文の国家構想. 筒井 清忠=編 : 政治的リーダーと文化 (千倉書房) p.29.

 伊藤[博文]はシュタイン[:ウィーン大学 国家学教授 ローレンツ・フォン・シュタイン]を通じて、大学を国家機関として、国制の不可欠のファクターとして改革するとの構想に開眼したといえる。国会図書館憲政資料室の『伊藤博文文書』のなかに残されているあるシュタイン国家学の講義ノートには、「堅牢ナル政体ノ基礎トナルヘキ官吏ヲ養成スルハ大学校ノ務メナリトス。故ニ大学校ハ政事上ニ関シ緊要ナル目的ヲ有スルモノニシテ、唯其学術ノミヲ教授スルヲ以テ目的トスルモノハ未タ其目的ノ半途ナルモノニシテ、完全ナル主義ヲ備ヘタルモノナリト云フコト得サルナリ(「スタイン氏講義筆記」上・下『伊藤文書』二三四‐一、二)」との一節が認められ、大学で生産される知と知識人をまって初めて国家の体制は確立されることが論じられている。換言すれば、国制を刷新するには、その前提となる学識階層と知の装置を創出しなければならないということである。そのような企図でもって、憲法に先駆けて創立されたのが、帝国大学だった。帝国大学を中心とする知の体系(「帝国大学体制」[...])を導出する端緒として、伊藤憲法調査はあったのである。

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