無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

2009年6月に 海部 美知 氏が、知的ネット社会という意味で「アテネの学堂」という言葉を使い、それがブログ界を賑わせました。それから、4年が経ちました。……(1)

当時、以前から、“知の活発な流通を活用した、集団及び社会における適切な解答を導き出す仕組み”に関心があった私は、これぞ そのような仕組みを形成する・改良する好機だと、「アテネの学堂」という言葉を積極的に使いました。……(2)

「アテネの学堂」というテーマ(主題)における、他者との共同作業(「アテネの学堂」の整備)を目指しました。「アテネの学堂」を、「主にインターネットを介して知的で生産的な行為をする人々と、そのような行為を支援する仕組みなどの集合体」と定義し、「アテネの学堂」分野のコンテンツの作成や Wiki を開設しました。広まった言葉「アテネの学堂」に対象を限ることが、他者と認識を共有し、共同作業をする上で有利だと考えたからです。……(3)

しかし、「アテネの学堂」の世間・ネット界の関心や議論は継続しませんでした。私は、「アテネの学堂」を、今では、“知的ネット社会”と呼んでいます。「アテネの学堂」よりも分かりやすいと思い、使っています。……(4)

さて、2009年から選挙の度に話題になるネット政治は、2012年の衆議院選挙以降、公職選挙法(ネット選挙解禁)の改正もあり継続的なテーマになっています。「アテネの学堂」は、それが生み出す成果の対象を定めていませんでしたが、ネット政治は、意思決定の最たるものである政治を成果の対象にしている仕組みです。

今、知的ネット社会(「アテネの学堂」)に範囲・抽象度を限った活動ではなく、知的側面を強化した国民多数をもって大国を形成しようとする思想「大国高民論」(たいこくこうみんろん)から知的ネット社会の形成に至る思考を編んだ「我が国に制高面を」の次期改訂版(2013/10/27追記: 同文章として、知的ネット社会の設計を、2013/10/24に公開しました) を、私の活動の中心にしようと考えています。

すなわち、以下を予定しています:

 ・知的ネット社会に関する定量的知識の作成

 ・ネット政治・ネット選挙に関する研究  (2013/12/14追記: 2013/ 7/13 に、政治 を公開しました)

 ・知的リテラシー(知的生産・知的高度化((議論の仕方など))に関する知識・技術・技能)に関する Webサイトの作成・運営  (2013/12/14追記: 2013/12/ 7 に、知的挑戦の手引き を公開しました)

 ・小学生から利用できる、産業博物館のようなWebサイトの作成・運営――ただし、世の中に当たり前のようにある良いもの(例えば、機械装置、政治制度など)が、それぞれ、偶然(ポッと出)でも、必然(独りで)でもなく、多くの人の叡智と苦心と学術的・経済的・動員的・安全的・健康的基盤から、漸進的に生み出されてきたものであることを顕らかに見せるもの。  (2013/12/14追記: 2013/11/23 に、しくみの発達博物館 を公開しました)

これに関連して、以下のWebページ群の再編を予定しています。

 ・知的ネット社会推進本部
 ・大国高民論
 ・我が国に制高面を など。
註:

(1)
「アテネの学堂」という言葉を、知的ネット空間という意味ではじめて使ったのは、海部 美知 氏であり、2009年 6月 3日のことでした。

発端は、ITmedia の岡田 有花 記者による梅田 望夫 氏へのインタビュー記事 「日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編)(2009/ 6/ 1)(後編)(2009/ 6/ 2)」です。これを受けて、海部 美知 氏が書いたブログ記事(下記)に「アテネの学堂」という表現が表われました。

梅田氏と「アテネの学堂」 - Tech Mom from Silicon Valley

梅田さんが「好き」であって、日本でもその登場を期待したネットの世界とは、「バーチャル・アテネの学堂」だったんじゃないかと思う。...

...「チープに手軽に、地理的制約もなく、自らの考えを公表したり議論したりすることができる」という特徴を使って、知的な議論が交わされ、シリコンバレーでよく使われる用語を使って大げさに言えば「世界をよりよくするため(to make the world a better place)の知識」が形成され、それが多くの人の手によって実行に移されていくことが「すごいこと」なんだと思う。
なお、「アテネの学堂」という言葉の由来は、ラファエロによる壁画「アテナイの学堂 (:アテネの学堂)」です。

(2)
以前から、知的ネット社会に興味があり *、ブログに投稿をしていた私は、それらブログ投稿をまとめ、同月13日に、「バーチャル・アテネの学堂」の作り方を公開しました。

* 2006年から2007年にかけて、自らが保有する知識の有効活用を図りたいという意志と梅田 望夫 氏の「学習の高速道路」論から、社会的における情報ストックの強化に関心をもち、特に2007年後半には、電子図書館分野を中心に図書館情報学に興味持ちました。

2008年に堀 栄三 氏著の「大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇」を読み、以後、集団における情報フローと人間による情報処理の強化に関心をもち、2009年1月1日に情報に強い国民多数が参加する一つの「面」によって、大国を形成しようとする思想「大国高民論」(たいこくこうみんろん) (左記リンク先は2009年版。まとめページはこちら)を公開しました。

(3)
私の「アテネの学堂」普及活動に関する年表:

2009/ 6/13 : 「「バーチャル・アテネの学堂」の作り方」をブログ投稿。

2009/ 7/21 : 「アテネの学堂会館」wiki開設

2009/12/31 : Tumblr「アテネの学堂たんぶら」を開始。

2010/ 1/ 1 : Twitter「アテネの学堂チャンネル」を開始。

2010/ 1/ 4 : 「アテネの学堂分野」の公開を開始 (2010/ 9/ 6 に、「「アテネの学堂」推進本部」に変更)。

2010/ 1/30 : 「「アテネの学堂」の全体構想 ~知的ネット空間の整備に関する TAKAGI-1 私案~」発表。

2010/ 8/31 : 知的ネット空間「アテネの学堂」 5つのリストを発表。

(4)
私の「アテネの学堂」という言葉の使用停止に関する年表:

2010/12/20 : 「日本を持ち上げる方法 知的ネット社会の形成!」を発表。「アテネの学堂」という言葉を使わなかった。

2011/ 2/20 : 活動のためのFacebookページ「知的ネット社会の形成」を開設 (公開開始は2011/ 2/26)。「アテネの学堂」という言葉を使わなかった。

2012/ 6/30 : 「「アテネの学堂」推進本部」を「知的ネット社会推進本部」に名称変更。
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私の志にご賛同いただきありがとうございます。最近ブログはあまり書きませんが、近著「ビッグデータの覇者たち」でも、この思想を継続して語っております。

2013.06.19 01:16 URL | Michi Kaifu #- [ 編集 ]












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