無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

和歌における本歌取りを考えるとき、それが繰り広げられた歌会の様子と、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第26話」の国会図書館での問答の様子は、同じである。

本歌取りは、ネットにおける情報収集から発信に至る一連の行為と同じである。平安時代において本歌取りが内部記憶に多くを依存していたのに比して、先述した国会図書館での問答とネットでの行為が外部記憶に多くを依存している、それだけの違いに過ぎない。

ここで気づくのは、ネットが及ぼす和歌の発展である。ネットの検索をもってすれば、うろ憶えしか持たない素人でも的確な本歌取りができる。

  見回すも 千里の外に 去にぬなり
  アリスのうさぎ 菊の三日月

この歌を詠んだ時、異なる地点にいる人が同じ時間に月を見上げている感じ(歌の主旨は、その月を私は見られなかったというものである)を表現したくて、最初は、阿倍仲麻呂の歌があると踏んでいたのだけれど、「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」に表現されている月は、同じ時間の月ではなかった。

そこで、いろいろネット検索して、白居易の「三五夜中新月色 二千里外故人心」を見つけ、その本歌取りの際の表現として「千里の外」を得たのだ。この歌は、ネットがあってこそ、詠めた歌であった。
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2013.11.17 02:14 URL | TAKAGI-1 (admini) #cAPDhLHE [ 編集 ]












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