無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

2016年11月、神奈川県海老名市の、海老名市立中央図書館を訪れましたので、感想を書きます。

同館は、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と図書館流通センターが共同で運営しています:

まず、館内(書店部分、カフェ部分を含む)には、様々な年齢の利用者が大勢いて、しっかりと機能していることが分かりました。

● 本がそこに現に存在することがもたらす心理的影響

海老名市立中央図書館は、蔦屋書店と公共図書館が一体になった複合体です。

館内の検索端末の画面では「本を買う」と「本を借りる」が、並列に扱われています。リアル書店とリアル図書館の共同戦線に見えます。

ネットに対する、リアル書店・図書館の最大の長所は、本が現にそこに存在することです。それを活かすために、利用者の視野を本が占めるように、配置が工夫されています。

それによって、例えば、日本十進分類法に則った配置がされていないために、目的あるリアルでの検索性能は落ちているかもしれません。しかし、目的ある検索は、電子的に実施できます。

館内には、全国の地域フリーペーパーがあり、また明治期の全国地図の大判の本が置いてあります。

遠くの地域は大雑把に考えてしまいがちですが、フリーペーパーは遠くの地域に細かな暮らしがあることを認識させてくれます。

また、明治期の地図は、時間方向に意識を向かわせます。この世界が決してポッと出ではなく、綿々と続き築かれてきたことを認識させます。

関連:

「君の名は。」(2016)における、時間次元でのつながりとしての「結び」
―― 「君の名は。」(2016) 鑑賞メモ


● 公共図書館の多様性

前述のように、海老名市立中央図書館は、従来の公共図書館とは、別物です。

従来の公共図書館は、日本十進分類法に則っているため、一定の機能を備えていることが保証されていました。

海老名市立中央図書館は、日本十進分類法に則っておらず、従来の公共図書館と同じ機能があるかどうかは保証されていません。もしかしたら、とんでもない抜けがあるかもしれません。

しかし、公共図書館は、多様になり、民に多様な知的支援を実施するべきです。1963年の「中小レポート (中小都市における公共図書館の運営)」以来、公共図書館は、数を増やしてきました。

一定の機能を備えていることが保証されていなくても、図書館と図書館がネットワークを築くことによって、その弊害は、回避できると考えます。

(でも、焚書は、だめですよ。)


● ウェブサイト

海老名市立図書館のウェブサイトは、https://ebina.city-library.jp/library/ であり、海老名市ではなく、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がドメインを所有しています。

CCCが撤退したら、現在の海老名市立図書館のウェブサイトは、大部分が消失してしまうのでしょう。地域の記録が消失しないかが、心配です。
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