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無窮 i ラボ Blog

知的ネット社会、知そのもの、機械との共生、プログラミングに関して。

 
 

2013年 8月16日に亡くなられました、「青空文庫」の世話人、富田倫生氏の追悼シンポジウム「青空文庫の夢:著作権と文化の未来」が、2013年 9月25日に東京會舘(東京都千代田区)において、催されました。

「青空文庫」富田倫生 追悼記念シンポジウム生中継 - 2013/09/25 15:30開始 - ニコニコ生放送

前半の基調講演において紹介された重要テキストを記します:

芥川龍之介 後世

 時々私は廿年の後、或は五十年の後、或は更に百年の後、私の存在さへ知らない時代が来ると云ふ事を想像する。その時私の作品集は、堆[うづだか]い埃に埋もれて、神田あたりの古本屋の棚の隅に、空しく読者を待つてゐる事であらう。いや、事によつたらどこかの図書館に、たつた一冊残つた儘、無残な紙魚[しみ]の餌となつて、文字さへ読めないやうに破れ果てゝゐるかも知れない。しかし――
 私はしかしと思ふ。
 しかし誰かゞ偶然私の作品集を見つけ出して、その中の短い一篇を、或は其一篇の中の何行かを読むと云ふ事がないであらうか。更に虫の好い望みを云へば、その一篇なり何行かなりが、私の知らない未来の読者に、多少にもせよ美しい夢を見せるといふ事がないであらうか。
 私は知己を百代の後に待たうとしてゐるものではない。だから私はかう云ふ私の想像が、如何に私の信ずる所と矛盾してゐるかも承知してゐる。
 けれども私は猶想像する。落莫たる百代の後に当つて、私の作品集を手にすべき一人の読者のある事を。さうしてその読者の心の前へ、朧げなりとも浮び上る私の蜃気楼のある事を。


著作権法

第一条  この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。


そらもよう

2013年01月01日 春を待つ冬芽

開設当初、「青空文庫のファイルは自由に使ってください。」とだけ書いていた。オープンソースにも造詣の深い山形浩生さんから、そうした姿勢を「しょぼい」と批判された。このファイルを使って、何ができるか、何はゆるさないかを明確に定義し、表明しておかなければ、使う側は手を出しにくい。社会の資源としては、生かされないと。

...

今一度突きつけられた保護期間延長要求に対して、再び、私たちにできることはなんだろう。
声も上げよう。旗も立てよう。
だが、たよりなく、まどろこしくは感じられても、デジタルアーカイブでできることを積み上げ、たくさんの人とともにその成果に潤され、その意義を強く自覚することこそ、もっとも根底的な延長への批判たりうるのではないかと思う。
春の足音が聞こえる。
開きかけた冬芽を胸に、この道をなお、進みたい。(倫)



関連:
富田倫生氏が抱いた「藍より青い」青空文庫の夢 -INTERNET Watch
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銃火器・火を使った破壊行為の発生可能性は、人々が物理的な集合活動をする上でのリスクを上げる。

これは、知的成果の創出を減退せしめる。

補足:
インターネットを通じた人々の集合は物理的ではなく、このようなリスクが生じない。
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世の中に当たり前のようにある良いもの(例えば、機械装置、政治制度など)が、それぞれ、偶然(ポッと出)でも、必然(独りで)でもなく、多くの人の叡智と苦心と学術的・経済的・動員的・安全的・健康的基盤から、漸進的に生み出されてきたものであることを、すべての人に顕らかに見せるべきだ。

そして、そのメディアは、叡智と苦心と学術を与え課せられる、小学生から触れさせるべきだ。そのメディアに触れた児童は、叡智・苦心・学術の修得に目的を持ち、その修得と使用を最大化しようとするであろう。

補足: 当該メディアを部分的に実現している例に、産業博物館がある。


関連ツイート:


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「市民」(政治的な意味をもつ「市民」)の集合によって成立する知的システム(コミュニティ・意志決定システム・統治システム)には、以下の性質が望まれる。

分散

権力が分散している、あるいは権力と権威が分散していること。

(鳥の目)

多様

所属市民は各々様々であること。

(虫の目)

相対 (非絶対)

一人の市民、集団(全体の部分、小さな知的システム)、全体(大きな知的システム)といった あらゆる段階において、互いに矛盾する第1の考えと第2(、第3、……)の考えを持つこと。

(フラクタル)
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Well, as my first boss used to say, "If you can't find the information you need in 30 seconds, it may as well not exist."

うーん、私の初めての上司がよく言っていたのですが、「必要な情報を30秒以内に見つけられなければ、その情報はないのも同然だ」ということですね。

実践ビジネス英語, NHK出版, 2010/ 9, pp.36-37.
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